ロコモとは

ロコモ、すなわちロコモティブ・シンドローム（運動器症候群）は、
加齢などによって起こる、筋肉や関節などの衰えによる、
運動機能の衰えを指します。

ロコモティブ・シンドロームにおける「運動器」とは、
骨、関節、脊椎、脊髄、筋肉、腱、末梢神経など、
人間が自分の意志で、随意的に動かすことのできる器官のことです。

2007年、日本の東大の医学者によって提唱された新しい概念ですが、
2010年には日本整形外科学会によって
「ロコモ・チャレンジ！推進協議会」が設立され、
運動器の衰えの恐ろしさについて警鐘を発し、広く啓蒙活動が行われています。

ロコモは暮らしの中の生活の自立度の低下を招き、
QOL（クオリティ・オブ・ライフ、人生において感じる満足や充足のこと）が低下し、
ひいては介護が必要となり、最終的には寝たきりの生活へと至らしめます。

ですが、基本的には老化によって生じるものですから、
長寿である限り誰しもが無縁でいることはできません。

ロコモそのものは晩年に経験するものですが、その予防は、
若い頃から、特に、中年期に入ってからはちゃんとやっておくことが望ましいです。

人間の人生は一度きりであり、また、誰であろうと、
その人生において自分の身体は一つしかありません。

年老いて、身体が動かなくなってから嘆いても、もうどうしようもないかもしれません。
幸福な老後を過ごすため、まだ若いうちからロコモについて考えておくことは、
決して無駄ではないのです。

タグ：ロコモとは